「あのさ…コレ…」 葛西くんが自分のリュックの中から 取り出し、私にノート?テキスト? のようなものを 目の前に差し出した 「…?なに…?」 「うん… コレ、平居さんの発音で 気を付けた方がいいとこ 書いてあるんだ 良かったら、参考にして。 あと、 オレが、 平居さんが受けるといいと思った オーディションの詳細も 書いてある 良ければ見てみて。」 「あ…それは、どうも…」 「それじゃ、おつかれ、また明日」 「う、うん…明日」 って… 私、受け取っちゃてるよ…