‡ 3姉妹の恋 ‡<幸せになりたい私たち>【三亜華ver.】


「やっぱり歌穂の声はカワイイなぁ
どうしたらそんな声になれるんだろー」


「そんなコト言っても、
何も出ないよぉー

ミアだってイイ声してんじゃん

今度のオーディションは
絶対ミア、行けると思うよっ!」


二人でのオーディションの練習が終わり
1Fへ降りる階段を降りながら
歌穂と喋っていた


受付のIDカードを読ませる機械に
財布から出した
自分のIDカードを読み込ませ
財布に仕舞った時だった


「ちょっと、ミア!」


先にカードを読み込ませた歌穂が
玄関の方へ視線を向け
私を呼んだ


「なぁに? どしたの?」


私もそちらへ視線を向ければ
玄関の自動ドアの外に立ってる人物が
私たちの方をじっと見つめてた