‡ 3姉妹の恋 ‡<幸せになりたい私たち>【三亜華ver.】

「ちぇっ! 剛志のヤツっ…」

接客から戻り
カウンター席の椅子に腰かけ、
頬づえをついた


コト…


カウンターの向こうから
おじさんの腕が伸びて
マグカップが置かれた


「あ、ありがと、おじさん…」


ミルクティがたっぷり入ったマグカップを
両手で包み、一口含む



「剛志、今日、何時に来たと思う?」


おじさんは、
こちらを見ずに
モーニングのお皿を手に
キュッキュッと音をたて
磨いている


「え?…

何時って…私が来る少し前じゃいないの?」