―……

「ねえーねえー、オオカミさん?あの雲の中絶対ラ○ュタがいるよね!!」



あれから数日…
相変わらずわたしからの一方つ


「それはねぇだろ、ばか。」


一方通行…ではなくなったのかな…?




ほんとに少しずつ…少しずつだけど…



ぽつぽつと自分からも話すようになっている気がする。

そんな変化がわたしには…



「へへ…幸せ~」

スリスリとオオカミさんの背中に顔をこすりつける。

「…化粧くずれんぞ。」


「え!!」


今日、お化粧してきたの…バレてる!?
いえわたしの変化に気づいてくれてる!?
「でへへ~」

「そんなチークぬったくってたら誰だって気づくだろ。」



むむむ。
「わ、わたしはオオカミさんのために!!かわいくなりたいと思って…ボソボソ」


「お前は今のままで充分だろ、あほ。」



え!?

「そ、それってどーゆーこと!?」


「……………さあな。」




意地悪で…無口で…でも優しくて…
皆におそれられてるけど、本当は自分から
食べにいく勇気もなかったオオカミさん。


わたしはいつかオオカミさんに食べてもらえるよう頑張るからね!!



「オオカミさんだーいすき!」