「ふっ、可愛いな。乃愛は」 そんなあたしを見て口元を緩めた優人さん。 あたしは瞬時、顔を赤くした。 ショッピングモール内に入ると、エレベーターに乗り4階に移動した。 「今日見るのはさ、実を言うと乃愛と俺が一緒に選ばなきゃいけない物なんだ」 「え…?」 一緒に選ばなきゃいけない物…? なんだろ…。 「優人さん、それって…」 「よし、着いたぞ」 そう言われて、あたしは目の前の店を見た。 「――あ…」 そこにあったのは…ジュエリーショップだった。