あたしは首筋のキスマークを気にしながらも、部屋を出た。 エントランスに出ると、優人さんが待っていてくれた。 「優人さん!」 「乃愛」 優人さんはあたしを見ると、ニコッと優しく笑った。 「ごめんね?待った?」 「いや、全然。行こっか?」 優人さんはあたしの腰に手を回し、歩幅を合わせてくれる。 大人だなぁ…。 こういう所見ると、やっぱり見た目は若くても落ち着いてるなーって思う。