「分かった。明日も無理そうだったら休め。店なら大丈夫だから」 「はい……すみません……」 あたしは頭を下げると、ロッカールームに入る。 淡々と着替えを済ませ、バーを出た。 駅に向かう途中、あたしは立ち止まった。 「……っ……うっ……」 自分に起きた悲劇を鮮明に思い出して、涙が溢れてきた。 そして足が崩れて、その場にしゃがみ込んだ。