「え、彼氏って…あの年下の?」
麻美は5ヶ月前くらいから年下の男の子と付き合っていた。
確か2つ下だったっけ?
「そう!アイツ、人とのデートの約束すっぽかして他の女と会ってたんだよ!?許せなくない!?マジあり得ないんだけど!!」
あちゃ〜…。
麻美、かなりキレてるな…。
麻美は昔から男運が悪くて、付き合うのは、いつも決まってチャラチャラした人。
しかもすぐに浮気するような。
麻美はいい子なんだから、もっと真剣に考えても良いと思うのに…。
「乃愛!早く何か飲ませて!今日はあんたの作るカクテルでアイツを忘れたいの!!」
麻美はヤケクソになってあたしにすがり付いてくる。
はぁ…。
しょうがない。
麻美は男のことになるといつもこれだもん。
「かしこまりました。少々お待ちください」
あたしは麻美を宥めるように言うと、カクテルを作り始めた。

