「乃愛、可愛い…。」 長谷川さんはあたしの背中に腕を回すと、グッと抱き寄せた。 「長谷川、さん…」 あたしは尋常じゃない恥ずかしさに顔を俯かせる。 そしてそのままあたしの背中と膝裏に手を回すと、軽々とお姫様抱っこした。 長谷川さんはあたしを抱き抱えたまま歩き出す。 ――ガチャ パタン… 連れてこられた場所は寝室だった。