「ん……大丈、夫…」
あたしは苦笑いを溢しながらも、ゆっくり立ち上がった。
ズキズキと痛む頭。
ダルい体。
ここ数日、なんか調子悪い感じはしてたけど…
ほっとけば治ると思ってたのにな。
――なのに。
「――…っ…」
次の瞬間、更に目眩に襲われて、あたしはバランスを崩してしまった。
体が熱い。
頭が重い……。
「――乃愛っ!!」
あたしは床に倒れるかと思ったのに、優人さんが咄嗟に支えてくれていた。
いつの間にカウンター内に入ったんだろう…。
優人さん、優しいな…。
あたしは朦朧とする意識の中で、そう思った。

