「綺麗なルビー色だね…。」 長谷川さんはそう言うと、カクテルを飲んだ。 そして嬉しそうに顔をほころばせながら 「美味い。すげぇな、乃愛ちゃん」 長谷川さんは感激したようにあたしを見た。 「ありがとうございます。とても嬉しいです」 あたしは長谷川さんに頭を下げた。 どーしよー…。 すごく嬉しいよ…。 「……乃愛ちゃん」 長谷川さんはあたしの手にソッと触れてきた。 長谷川…さん……?