ﾃｨｰﾀｲﾑ

ﾏｰﾌﾞﾙﾐﾙｸ

｢これ、近くの牧場からいただいたの。｣

僕の前に少し大きい瓶を出す。
まずは、そのまま飲んでみて!と別のｺｯﾌﾟに注いでいく。

｢…ﾐﾙｸ?｣

少しだけ、甘い香りがする。

｢えぇ、しつこくないから紅茶に合うの。｣

彼女は飲みかけの紅茶にﾐﾙｸを足した。
ｶｯﾌﾟの中には二色のﾏｰﾌﾞﾙ模様。
ゆっくりと時間をかけて一つになってゆく紅茶とﾐﾙｸが、なんだか僕達みたいだと思った。

(幼なじみ)
(そんな言葉で終わらせたくない)
(…この気持ちはなんだろう?)