だってもっとラブラブしたいもの!
人間って欲深い!
あれこれしたいことを考えて、それこそいろんな意味の鼻血も吹き出しそうなことまで想像したけれど……。
「あーあ……」
気分は悪くならないものの、気分は重く沈んだ。
だってそんなのできるはずもない。
そして私の想像力では彼の裸もなんかいまいちリアリティがないし……。その先の行為だって私は無知だ。そもそもそんなもの経験できる自信もない。
こんなに好きになる予定じゃなかったと、なんと自分に言えばいいのだろう。
こんなに好きになったことなんかない。
今までこんなに好きになる前に自ら終わらせてきたんだから。
好きになればなるほど苦しい。
好きになればなるほど、先がない。
好きになればなるほどそれを痛感してしまう。
だから好きにならないように、一目惚れしてからだって自制しながら過ごしてきたのに。
一日数回姿を見ることが出来る。
それだけで満たされる気持ちを宝物の様に大事に味わっていたのに……。それこそひどくならないように電車で見かける男の子がちょっと優しくて格好良かったから無理矢理意識してみたり。
ピザ屋のおにーさんと仲よくなったのを利用してみたり。
まあそれは結果太っただけだったけど。



