致死量カカオ




裕子と宮木の影響で俺らの話は一気に広まった。普通コースではどうか分からないけど。


「高城—お前午前中、あの彼女犯したってマジで!?」

「なわけねえだろ!宮木と沢田の言っていることは信じるな!」


五限目が終わると、興味津々な顔をしたクラスメイトが次々に意味の分からないことを言ってくる。

あいつがいる場所でああなったことが一番の問題だ。


クラスメイト以外の奴もたまに教室にやってきて話して来るって言うことは……おそらく隣のクラスの裕子が広めたに違いない。

あいつら本当にろくでもねえ。


「おーい高城—お前の彼女体育みたいだぞー」


今の状況について行けない俺に追い打ちを掛けるように窓際にいる沢田が俺に呼びかけた。


「彼女のジャージ姿拝もうぜ!」


本当に俺、こいつらの友達やめたい。

友達どこか知り合いという関係ですら絶ちたい。

宮木が俺の肩に腕を回して上機嫌で沢田のいる窓に向かう。もう色々面倒で断ることも文句を言うことすらもできずに引きずられた。


「っていうかもう体調大丈夫なのか?」

「お前が傍にいなかったら大丈夫なんじゃね?」

「……だといいけど」


なんかそれって恋愛アレルギーっていうか俺アレルギーみたいじゃねえか。