致死量カカオ


「ふーん」

信じた訳じゃないけど?
まあ信じてやってもいいけど?


「まあ、困った奴だけどさ、豊海も苦労してるんだよねえ。妄想癖で、夢見がちな性格の癖に恋愛できないんだから。

迷惑だし、治ることはできないだろうけど、もしかしたらやめるとか諦める以外の方法もあるんじゃないかって」


言ってることはまあ結構ひどいけど、こいつはこいつなりに豊海を心配しているのかも知れない。


確かにあんな女だったら告白が上手くいっても付き合うのかと言われるとそら逃げるわな。

めんどくさいし汚いし。


「――ま、そんなわけで高城よろしく!」

「いや、ちょ、それはまて!」


爽やかにばっと片手を上げて昭平はすぐさま保健室の扉から走っていった……。



言い逃げ!しかも押しつけ!

あの豊海も大概おかしいけどあの昭平も結構なめんどくささだぞ!?

赤の他人になすりつけやがった!


慌てて保健室を飛び出て昭平の後を追おうにも、もう既に姿は消えいた……。

はや……!っていうかずりい!


「がーんば!」


呆然と立ち尽くす俺の背後で、三人が同時に俺に声を掛けた……。

いや、頑張れって言われても……なにを?