致死量カカオ


「まあ死ぬかも知れないけどさーまあ恋で死ねるなら本望じゃない?」


いや、それお前が言う事じゃねえだろ。

あいつは死にたくないから告白してるんだろ。


「どっちにしても、付き合っても付き合わなくても多分もう無理だよ。あいつ高城のこと好きだし。あそこまでひどいの久々だし。

俺らの面倒がちょっと減るし」


最後のがホンネだろお前!俺に厄介者を押しつけるなよ!


「っていうかお前はいいわけ?それで……」


お前ってあいつのこと好きだったりするんじゃねえの?やたら詳しいし。


幼なじみだからってあそこまで信頼するかな。逆に幼なじみだから好きだけど症状が出ないとか。

なにこの少女漫画的発想。俺気持ち悪い!


「え?何で。寧ろ嬉しいくらいだけど?

毎回振られる度に慰めて、恋する度にのろけ聞いて、結果体調くずして面倒見させられるんだよ?

え?あ、ああ。嫉妬?」

「ちげえ!」


昭平がぽんっと手を前で叩くと、背後の裕子達が「まあ!」と大げさでわざとらしい表情を作ったから思いきり睨み付ける。


さっと目を逸らして口を尖らせるあいつらの顔にお笑い芸人並のパイ投げをお見舞いしてやりてえ。


「まーまー俺には千恵子って言う可愛い彼女がいるから」


ああ。あの女か。

まあ確かに豊海に比べたらかわいいか。いつも三人が一緒にいるのはそういうこと。