「なになに?何の話?」
「さあ?」
裕子たちは興味津々に小声でひそひそと俺らの会話に耳を立てる。お前ら楽しんでるだろ……。心配しているような言葉を発してるけど口元笑ってるぞ。
「豊海がチョコレートアレルギーって話はしたよね?」
「ああ」
「それが死に至る場合もあるって知ってる?」
そう言えば裕子がそんな事言ってたな。
たかがチョコレートでそんなになるなんて信じられないんだけど。
「チョコレートアレルギーの原因って色々あるんだけど主にチラミンとかいう物質とかテオブロミンとか、あとカフェインもあるから興奮したり。
テオブロミンって気管支拡張剤と同じ成分があるんだけど、そのせいで吐いたり、興奮したり頭痛がするんだって」
あ、そう。
だからなんだ。と言いたい気持ちを堪えて昭平の言葉を待つ。
「まあ詳しいことは自分で調べてくれたらいいんだけど、ともかくチョコレートアレルギーって吐いたり下痢したり、鼻血出したりとかそういう感じ?腸が腫れるらしいよ」
「へえー」
その症状はあれか。さっきの豊海のことか?
チョコレートの食べ過ぎでああなりましたとかそういう話か?
知るか。食うな。
「それがひどいと蕁麻疹とかもあるんだけどさ。まあチョコレートだけでさすがに豊海はそこまでならないみたいで。
ちょっと気分が悪いくらい?食べ過ぎたりもしないしね。あいつアホだからほっとくと食べるけど」
ああ、食べそう。
目の前にあったら永遠に食べ続けそう。アホそうだし。



