他がみんな一緒だと言わないけど。一緒にいても、目の前にいる女は確かに今まで付き合った彼女とは違う。それはただ相手が彼女じゃないからで、距離を測りかねているだけ。
それだけの違いで、それ以上ではなくて。
今まで付き合ってきた彼女と一緒だと言えば一緒だ。
相手のことを好きじゃないとは今でも言わないけど、好きだったのかと言われると今はもうそうだ、なんて言えない。
誰と付き合っても。
相手が誰であっても。
多少の性格の違いで俺もそれなりに相手に合わせて付き合ってきたけどそれだけだ。
「高城君?」
ふと足が止まった俺を、彼女がちょっとだけ首を傾げて振り返る。
「……ごめん」
足は動かないまま、少し前にいる彼女を見つめて呟いた。
「やっぱり付き合えない」
多分ムリだ。
沢田の言うように、今の俺はどうしても付き合えない。誰と付き合っても、どんな女であっても。
今は豊海のことばかりを思い出してしまうから。
信じられないけど……。俺がこんな風に、しかも豊海みたいな変な女に思うなんて。
だけど豊海じゃないとならなかったんじゃないかとも思うから。



