「えと、じゃあ、帰る?」
「あ、はい」
帰るだけで本当にいいのかなーと思いながら、一人笑って居るところを見られた恥ずかしさからか、彼女を待つこともなく顔も見ることなく先を歩いた。
「……どっか寄る?」
靴箱を抜けて校門を出たところで無言に耐えられなくて言葉を発する。
っていうかこいつも何もしゃべらないんだもんなー……。いや、気持ちはわからないでもないんだけど。
「い、いいんですか?」
まあ、いいっていうか、まあ、仕方ないかな。
躊躇いがちな彼女に曖昧に笑うと、ほっとしたように笑いかける。
なんだか申し訳ないような気がしてきた……。
豊海とは何処にも行ってないな。
いつも途中であいつがおかしくなってたし、そもそも一緒に帰ったのも二回くらいだもんな。
「高城君って、イメージと……違うね」
「そう?」
どんなイメージされているんだろう。
自分からやっと話しかけてくれた彼女の方に視線を移してみる。
驚く、というか意外、そんな顔をして俺を見ていた。
イメージねえ……話したことのない奴のイメージなんかすごいアテにはならないとおもうけど。
「どう違うの?」
「えーっと……もっと、クールで、なんていうか……マイペースそうな気がしてた、かな?」



