致死量カカオ


「とりあえずお昼だしそのしかめっ面やめて飯くおーぜー」


宮木の言葉に、もうお昼かと今更わかって「はいはい」と鞄から弁当を取り出した。


「じゃあジュース買ってきて」

「なんで俺—!?」


ついでにポケットから100円を取り出して宮木に手渡すと案の定文句が返ってくる。

いつもふざけてるからだ。

文句は受け付けずにそのまま100円を無理矢理握らせて「俺紅茶」とだけ告げた。

ぶつくさ文句を言いながらも行ってくれたのは、俺の機嫌が悪いからだろう。

ついでにそれに便乗して沢田も宮木にお金を渡してジュースを希望していたけれど。


「で、心当たりはないわけ?」

「何がだよ」


何を指しているかなんかわかるけど。
俺がわかっていることも沢田にはお見通しなのか、俺の言葉に沢田はくすっと笑っただけだった。


「……ねーからいらついてるんだろ?」

「ま、それもそうだろうけど。知らないところで地雷踏んでる可能性だってあるだろ?」

「んなこと言われてもなあ……突然だったし、一昨日の帰りが原因かもそもそもわからねえよ。

原因だったとすれば……勉強教えてやろうか?っていう話のあたりかな」


あんまり覚えてない会話を思い出して見るも、やっぱり何が原因かわからない。