「だ、だだだ、だい、だいじょ」
「……大丈夫じゃねえだろ。死相出てるぞお前」
日本語話さなくても分かってくれてありがとうございます。それも愛ですか。愛ですか。
ああ、自分の妄想もう止められないんですけど!
「……とりあえず理系は俺も人並みまでは教えられるけど俺現国苦手なんだよな。古文とか」
突っ込まない方がいいと思ったのか、話を元に戻した高城がうーんと小さく唸りながらゆっくりと歩いた。
さっきよりも速度が遅いから、ふらふらの足でも何とかこれ以上離されることもなく高城の後に続いていくことが出来る。
……さりげない優しさ。HP1000くらいあるような気がします。もう、高城に比べたら私雑魚キャラだ。
体中から脂汗が吹き出てくる感覚まで伴って目の前の視界もぼやけてきたんですけど……。とりあえずバス停までだ。そこまで耐えたらセーブポイントだ!
1回休めるぞ!
「現国は、裕子が一番できるからなー……」
その言葉で、皮肉にも多少瀕死状態から回復できたような気がして体中の体温が一気に下がったような気がする。
さっきまでの体温が50度くらだから今で40度くらいかな……。生きてるのが不思議ですね。



