高城を見るにはさすがに今の私は正常な精神状態ではなくて足下を見つめていればそこに高城の足が視界に入る。
「……それとも」
それとも?
落ちてくる高城の言葉におそるおそる視線だけを上げると――思った以上に近くにある、高城の顔。
何か天使の顔でも見てるんじゃないかと思うほどにまばゆく見える。
もしかしたら悪魔なのかもしれない。
「ホントに俺を抱いてみる?」
――死んだ。
目の前で腰を折って私を覗き込む様にやりと笑う高城の顔は……私が初めて見る顔で、男なんだと改めて知らされて、今までで一番色っぽくて、そして――
抱かせてくれるだと……!?
抱くというのは私の認識する抱く、でいいのでしょうか。
抱きしめてキスしてキスされてあれしてこれして髪の毛とかも触っちゃって、撫でてキスしてキスされてエンドレスリピートオオオオオ!!
「はい、ストップ」
「ふが!」
口が開いた状態で瞳孔見開いた私の鼻をぎゅっと掴んで高城が私の顔をそのまま上に向けた。



