「天然なの?ただのバカなの?
なにこれ、俺誘われてんの?」
はあはあと笑いを落ち着かせながら高城の言った台詞に、首を右に傾けた。
……誘うって何だろう。
私が高城を誘うってなんだろう。
っていうか私何を言っただろうか、と自分の発言を思い出して、一瞬にして頭がパンク状態に陥った。
『抱きたくて』とか……言ったような気がします。私が高城を抱きたくてとか。どっちかというと抱きしめたくてなんですけど。
抱きたくてとか言ったらなんか犯したいみたいじゃん!何言ったんだ私!
「あ、あわ、いや、そうじゃ、え?」
「日本語話せよ」
話してるつもりなんですけど話せないんです!
パニック状態で手をぶんぶんと左右に振りながら、頭も同じように左右に振りまくって何かを否定するように必死で全身で伝えた。
いや、抱きたい気持ちが嘘なわけでもないんですけど!抱かせてくれるならそりゃもう抱き枕並に抱きたいけど!
犯すとかいう意味でももちろん出来ることならば!いやでもそうじゃなくて。
じゃりっと、高城が一歩私に近づく足音が聞こえた。



