「高城を抱きたくて!」
…………。
私知ってるよーこういうの。空気が凍り付くっていうんだよねー。
自信満々で目を輝かせながら顔を上げて口にした自分が信じられないくらいの発言に、自分の顔がひくひくっと動いた。
筋肉もおかしくなったようです。
二人して道ばたでコッチーンと固まった。目の前の高城も目をまん丸くていた。
……死にたくないけど今なら死んでもいいかもしれない。寧ろ殺して下さい。
「――ぶっは!」
どうして良いか分からず笑いがこみ上げそうになって半泣きで俯く私に、高城が盛大に吹き出す声が聞こえた。
……え?と思うと同時に思わず顔を上げると。
高城が昨日見せてくれた笑顔以上の笑顔で、腹を抱えていた――……。
「お前、豊海……ほんっと頭わりい」
……まあ、否定は出来ませんけれど。
笑いすぎて涙目になってますけどそんなに面白かったですか……それは良かったです。
笑顔を見れる嬉しさと比例してなんかもう死にたい……。



