致死量カカオ




教室に入れば昨日よりも騒がしい気がして一気にげんなりした。

いままで誰かと付き合ったところでここらまで騒がれたこともねぇな、と思いながら耳を傾けることなる席に向かう。

一昨日は一昨日で、何でまたあんな普通の女の子と付き合うのかと騒がれて。

昨日は昨日で裕子と宮木と沢田のバカトリオのせいであることないこと言いふらされて。


今日は一体何事か。
そんなに俺にネタはねぇぞ。


理系コースがふたクラスしかないからこんなに騒がしいのか、それとも普通コースでもこんなに騒がしいのか。


接点が全くない上に校舎も離れてるからわかわんねぇけど、普通コースでもこんなんだったら、あいつ今日も授業出れんのかよ。


どこがどうあいつのスイッチに入るかわっかんねぇけど。

また気い失って面倒みるとか、さすがに勘弁。

昭平が俺に豊海を任せてきたのも納得でくるくらいには勘弁して欲しい。


「高城、昨日彼女おぶって帰ったんだろ?なんだよお前ーなんだかんだ大事にしてんじゃねぇか」


俺よりも先に教室にいた沢田の言葉に教室の騒がしさの原因がわかった。

わかったけど何で彼女をおぶって帰っただけでこんなに注目されるのかわかんねぇんだけど。


目の前で女が倒れたらそれなりになんかするだろ。