私の体液で染まった服のまま帰すわけにはいかないと、今は家を出ている兄の服に着替えさせて洗濯を引き受けたとかなんとか。
もうだめだ。
いっそ誰か殺して下さい。
いい雰囲気だったはずなんですけどこれどういうことだろう。なにやっちゃってんの自分……。
この時代に切腹があったら私迷わずするよ。高城の家の前でするよ。
ラブレターも添えるよ。本一冊分くらい書くよ。
ベッドにうつぶせになってごろごろと悶えていると、視界に母の置いていった紙袋が目に入った。
……高城の、シャツ……か。
高城の素肌に触れたシャツ……。
洗濯されたけど、そのくらいで高城の素肌にふれたシャツという価値はまだ充分残っているだろう……。
布団からすうーっと手を伸ばして、紙袋の中にある白いシャツに軽く触れてから、それを一気に素早く抱きしめた――……。
「……高城の服—」
きゅうっと抱きしめると洗剤のいい匂いがします。
やっべまた鼻血で染めてしまいそう。これだけでその威力か。高城恐るべし。



