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というわけで死にました!
……色んな意味で。
「豊海あんた、自分の感情ちょっとはコントロールしたらどうなの……お母さん恥ずかしいわよ」
私の方が恥ずかしいんですけど。
目覚めるとそこは自分の部屋の中で、鼻の圧迫感を抱きながら腰を上げた。
と丁度部屋に入ってきた母親の一言が、もういっそ殺して下さいと言いたくなるほどの破壊力。
――あんたいつのまにあんな彼氏作ったの。あんな格好いい人におんぶしてきて貰って帰ってくるなんて。
――ちゃんとお礼言いなさいよ。意識失いながら半笑いのあんたをおんぶしてきてくれたどころか、あんた鼻血と胃液垂れ流してたんだから。
――あの子の制服血と胃液で汚れてたのよー。かわいそうに。あんな状態でバス乗って来てくれたなんて。
――あんな出来た男の子そうそういないんだからー。お母さん驚いて「豊海こんなんなので捨ててきて貰ってもよかったのに!」って言っちゃったわよ。
お母さんそんな必殺技はそれこそ一番勝負に置いておけばいいのに……もともとHPの残り少ない今の私に言わなくても……。
「これ、乾いたから明日返して来なさいよ?」
未だベッドの中でめそめそ泣き続ける私に母が気にする素振りもなくぽんっと紙袋を脇に置いてドアを閉めた。
母の話によると私をおぶったまま生徒手帳で家を調べてバスに乗って家に届けてくれたらしい。
らしい。
そんならしいはなくていいよ!



