溢れそうになる涙が、気管に何かが入ったことによる苦しさからなのか、それとも悔しさからなのか分からないけど。
ちくしょー。
そのままその場にしゃがみ込んでごふごふと咳こんだ。
「げっふ、ごふ……た、たが、ぎの、ごふ!ば、が」
「……日本語話してくんねえ?」
この状況で話せるか!
涙目になりながら、キッと高城を睨み付けると――……。
「……ふは、すっげえ告白」
笑ってた。
冷たそうな瞳を、線になるほど細めて、眉を下げて、ほんのりと頬を染めて。
私を、一目で恋に落とした、笑顔。
笑うと見える左の八重歯。
「俺そこまで熱烈な告白されたの初めて」
高城はさっきまでの冷たい態度と打って変わって、それはもう満足そうな子供の様に顔をくしゃっと潰して笑いながら、楽しそうな声で告げる。
驚きで咳も止まった。
ついでに呼吸も止まったかもしれない。
そのくらい、体の中から全ての音が消えたみたいな感覚に陥った。ここにある自分の体も、自分の物じゃないみたいな、そんな感じ。
だって心臓の音すら聞こえない。



