「……な……」
驚きの表情で振り返った高城を真っ直ぐに、初めてって言うくらいに真っ直ぐに睨み付けた。
「好きだからこうなるっていってんでしょ!聞いたんでしょ!?私だってねえ!好きな人とそこら辺にいるバカップルみたいにいちゃいちゃしたいわよ!
だけど出来ないんだから仕方ないでしょ!?」
ぎりっと下唇を軽く噛んで、両手をぎゅっと握って拳を作りながら大股で高城の元に近づいた。
こんなに悔しいのは初めてだ。
こんなこと初めてでもないのに。
だけど、高城に言われると悲しくて悲しくて悔しくて悔しくて仕方ない。
だってこんなに好きなのに!
「一時間だって見つめられるなら見続けるわよ!寧ろしたしたいわよ!手だって繋ぎたいしキスだってしたいし!
こんな風に一緒に帰れることがどんなけ嬉しくてどんなけ死にそうかわかんないの!?
高城にしたらこんなの当たり前かも知れないけど?だけど私は今までこんな状態になったこともないんだからね!
そもそも高城の方が私のことを好きなわけでもないじゃない!私の方が好きだし!
むしろもうそれでも付き合えるかも知れない今の状況に私がどれだけ血を吐いたかなんてわかんないでしょ!
輸血したいくらいよ!」
あ、ちょっと意味わかんなくなってきた。
自分で叫んで置いてなんだけどよくわからない。



