「付き合うって言ったんだから付き合うつもりだけど」
「あの……なんで?」
付き合うのだと言ってもらえるのは嬉しい。嬉しくて今すぐぶっ倒れそうなくらいにお腹が痛い。若干お腹に力入れすぎて冷や汗までかいてきたくらいには嬉しい。
――だけど何で?
この疑問がなくならないのも事実。
何度も言うように私は凡人。いや、寧ろ凡人一歩手前かもしれない。
「い、今まで、綺麗な人ばっかりだったのに……行き成り私みたいなのと、付き合うか、なんて信じられない」
しかも加えてこの体質。それを知ってなお付き合おうと思っているなんて、もしかしてこの人変な性癖があるんじゃないだろうか。
なるほどそれならどんな美女と付き合っても長続きしなかったのが頷ける。
「なるほど……」
「何がなるほどだよ。勝手に一人で何考えたかしらねえけど納得してんじゃねえよ」
「え?性癖?」
「お前……何を想像したんだよ」
まあ、色々と。口に出して説明することが出来ないことを……。
私の顔を見て、高城は大きなため息を吐き出した。
それこそ「うんざり」という文字が背後に見えるほどのため息。
「そのアレルギーの話は聞いたけど……。まあ口にしちゃったしもうそう言う事になってるし、俺は別にいいけど。別に大したことでもないだろ」
人と付き合うことが大したことじゃないって何事なんだろう。
私からしたら生死に関わる大きなことだし、それを除いても世間一般にはそれなりの意味がある行為だと思うんですけど……。



