「わ、私からしたら高城に聞きたいくらいだし……」
「何を?」
何をって……私に言わせるんですか?
ぱくぱくと口だけを動かしながら恐る恐る高城を見上げると、高城は私をまっすぐに見つめるだけ。
凝視されているみたいだ。凝視したって何も出て来ませんよと言いたくなる。
「わ、わた、わた、た、たしと」
「日本語しゃべって」
はい、まさしく失ってました。
ニホンゴッテナンデスカー?
と、とりあえず心を落ち着かせて……。最後に小さく深呼吸をしてから言葉を吐き出した。
「た、高城こそ……私と、その、つ、付き合うっていうのは……ほ、本気なんです、か?」
うほう!自分で付き合うとか口にしちゃったよ。自分で言ってしまうとなんかこう、キラキラの三途の川が目の前に広がるみたいに夢心地。
今白目かもしれない。
「本気だけど?」
うわあーさらっと返したああ!
もてる男の人はそんな発言を口にするのに躊躇いもなんもないんですね。言い慣れているのか。さすがですね。
そんなところもすてきだと思います。



