「……お前何してんの?着替えてるならさっさと出てこいよ。いつまで待たせるんだよ」
「へ?」
突然の声に振り返れば、ドアを開けて壁にもたれかかる高城の姿……。
「な、なに勝手に入って……!」
「もう着替えおわってんじゃねえか」
そうだけど。だけどこう心の準備ってものがあるんです。
私を見てめんどくさそうなため息を一つこぼしてから高城はくるりと方向転換して私に背を向けた。
……さすがに嫌気がさしたかな。
なんかちょっと悲しくて胸が痛い。
いや、でもこのまま嫌われた方が身の安全は確保されるのかもしれない。
悲しいけど……。
「おい、早く」
「え、あ、はい……」
振り返って眉間にしわを寄せた高城が再び私に話しかける。
慌てて鞄を手にしてドアに向かいながら「あれ?」と首をかしげるのだけれど……。私の頭はスポンジでできているのでやっぱりよくわかんないデス。
とりあえず、一緒に、帰る、ってことだよね?
……うわあああああ。
やぱりそれはそれで困るううううう!



