「綾香?」
「あ、ごめん。あまりにもかわいい子だからビックリしちゃって」
茫然自失していたあたしが慌てて口にすると、真奈美は顔を真っ赤にしておもいっきり顔を横にふった。
「かわいくないです! 綾香さんのほうがオシャレでかわいい。そのカチューシャ、あたしも持ってます」
カチューシャまでかぶってるのかよ。服の好みが同じってイタイ。同じ服を着て横に並んだら、どんなにオシャレしていてもあたしは引き立て役だ。
「虎太くん、これからどうする? 綾香さんも一緒にランチ行きますか?」
「いえ、デートの邪魔はしたくないから! 二人でどうぞ!」
一秒でも早くここから立ち去りたい。そう思っていたのに……
「綾香ちゃん」


