そう言って、腕時計を見ると真奈美は駅のほうへと歩き出した。 「じゃーね。今度見かけても声かけないから」 「あたしも。バイバイ」 そして、ありがとう。 真奈美のこと大嫌いだったけど、少し好きになった。大和くんも…… 車が横転した時、あたしを抱き締めてとっさに庇ってくれた。 だからあたしは骨折だけですんだ。 さすがに大和くんにはありがとうとは言えないけど…… 歪んだ愛を、本当の愛に変えてくれる人に出会えたらいいね。