必死で車のドアを開けようとしているけど、ビクともしない。 大木にぶつかった衝撃で車の形が変形してしまったのか全く開かなくなってしまっていた。 「真奈美ちゃん! 手伝ってくれ!」 「虎太くん、ヤバイよ! ガソリンの臭いがする。雷が鳴ってるし、静電気で引火したら……」 真奈美の声にあたしはハッと我に返った。隣の運転席の大和くんは頭から血を流して気を失っている。