「少しうたた寝している間に綾香ちゃんがいなくなっていて寂しかったよ。覚えてる? 寝る前に俺が言った言葉」 ――“足を切り落とす” 冷や汗が頬に伝う。その汗をペロリと舐められた。気持ち悪い舌の感触に発狂しそうになる。 「本当は嫌なんだ。綾香ちゃんの体に傷をつけるなんて。綺麗なまま、そのままの君でいてほしいから」 「何が……言いたいの?」 「この二人を地下に戻して拘束したら、綾香ちゃんの足は切り落とさないよ」 また脅迫。恐怖よりも怒りが勝る。怒りはあたしの中で何かが弾けた。