ロングワンピの裾をたくしあげて、一階へと走って降りる。 乱れる呼吸。激しい鼓動。身体中が煮えたぎるように熱い。 「あたし、落ち着け……!」 地下へと続く部屋に入り、南京錠にマスターキーを差し込んでひとつずつ開けて重い取っ手を引き上げて階段を降りた。 「虎太! 真奈美!」 あたしの叫び声に二人は顔を上げて驚いた表情であたしを見てくる。