洗面所で三回も手を洗わされた。その後、あたしは料理を温めなおして、テーブルに並べた。 「嬉しいな。綾香ちゃんの料理を食べられるなんて」 「味見してないけど、どうぞ」 オレンジジュースで乾杯してからいただきますと両手を合わせた。 使いなれたようにナイフとフォークでステーキを切り口に運ぶ。ゆっくりと味わってふわりと微笑んだ。 「美味しいよ。赤ワインに合いそうだ」 「よかった」