「え……」
笑顔になりかけた顔はまた絶望の色へと変わっていく。
「真奈美のせいで俺は女を信用できなくなったんだ。いつか男に刺されるって忠告しただろ? あれは俺がいつか真奈美を殺めるって意味だったんだよ」
「そんなぁー」
真奈美はポロポロと涙を溢して嗚咽をもらす。人格が変わったような口調にあたしはただ驚いて……後ろで二人のやりとりを見ていることしかできなかった。
「だけど、最愛の女の子に出会えたのは真奈美のおかげだよ。だから食事を持ってきたよ」
あたしの手からおにぎりとミネラルウォーターを取ると目の前に皿を置いて、水をお椀の中に注いだ。


