「……分かった。おにぎりでいいかな。大和くんには出来上がりを楽しみにしていてほしいからゆっくりソファーでくつろいでて」 「近くで料理するところ見てたいな。ダメ?」 「ダメ! 緊張しちゃうもん!」 まるで新婚夫婦。わざとらしく恥じらいを見せると大和くんは満足げにソファーへと足を進めた。 あたしは離れていく大和くんの姿を確認してから、シンクの下の扉を開けて、鍋を選ぶフリをしながら胸に隠した睡眠薬を取り出した。