「雷が苦手で……」 「本当に?」 「うん……だから、震えてるでしょ」 頬に当てられた手に自分の手を重ねた。大和くんはそんなあたしを見て、抱き寄せると髪を優しく撫でた。 「じゃ、今夜は一緒に寝ようか」 「え?」 「今夜は一晩中嵐だよ。一緒にいるから。だからそんな顔しないで。いつものように笑って」 なんとかごまかせた。あたしは無理やり笑顔をつくって頷いた。 そしてソファーに座った大和くんに後ろから抱き締められたまま、お母さん宛のメールを打たされた。