あたしはソファーに置かれた自分のバックを手に取り、ハンカチを探すフリをして中身を探ってみたけど目当てのものが入ってなかった。
なんで?なんで携帯がないの!?
「もしかして携帯探してる?」
――ドキッ
顔の目の前で携帯が揺れる。大和くんは後ろからあたしの携帯をかざしてクスクスと笑った。
「……お母さんに……遅くなることメールしようと思って。返して?」
嘘じゃない。本当にしようと思っていた。だから疑わずに返してくれると思ったのに
「今日は帰れないってメールして」
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