「本当に水もご飯もあげないの?」



南京錠の鍵を次々と閉めていく大和くんに恐る恐る聞いた。


餓えは肉体的苦痛、監禁拘束は精神的苦痛。二人が1日でも食事をとれないことは、かなりの体力消耗になる。どうにかして水だけは飲ませたかった。



「主従関係をはっきり分からせなきゃ。ひざまついて靴を舐めてくるくらいになったらあげようか」



――!!


最低……どうしてあたしはこの人の本性を見抜けなかったんだろう?毒舌だとは思っていたけど、こんな異常な考え方の持ち主だとは思わなかった。