あたし達と会話をしている隙に虎太が自分に施されていた手錠を大和くんの右腕に取り付けた。そして自分の左腕にも付けて二人はひとつの手錠で繋がれた。
「……何の真似?」
「綾香、逃げろ! 俺が大和をここから絶対に出さねーから!」
「こ、虎太」
そして大和くんの両腕を掴むと壁に押し付けた。
「鍵を持って逃げろ! 真奈美ちゃんと一緒に!」
真奈美は虎太の言葉を聞いて大和くんの手の中からマスターキーをもぎ取ると出口へと走り出した。
「バカなことを……」
「きゃあ!」
走り去ろうとした真奈美の足を自分の足でかけて逃亡をいとも簡単に防いだ。


