南京錠……。鍵がなければ開けられないんだ。その鍵は大和くんが持っているはず。



「一緒に入ろうか?」


「え?」


「シャワー。もう恋人同士だし、いいよね?」



そんなの……嫌に決まってる。あたしに睡眠薬を飲ませて、自分の妹とあたしの元カレを監禁して殺そうとしている男と一緒にシャワーだなんて……



あたしがいつまでも返事をしないでいると、大和くんはクスリと笑った。



「恥ずかしい?」


「う……うん」