あたし達が別れたことは、まだ一部の人間にしか知られていない。虎太に何かあったら、まず一番に虎太の両親に連絡が行く。そして次は彼女だったあたしに…… うん、きっとそうだ。連絡が何もないということは何もなかったってこと。あたしに心配してほしいってことなんだ。 やってくれるじゃん、虎太め。次、会った時はシカトしてやる。 「お茶ありがとう。いただきます」 「どうぞ」 ドリンクホルダーにあらかじめ準備してくれていたペットボトルのお茶を手に取って、渇いた喉に流し込んだ。