何で?
メールまで送っておいて来ないなんて……
あたしが携帯を開くと、大和くんに携帯を取り上げられた。
「今日は俺とデートなんだから。他の男のことなんか考えないで」
「……違っ……虎太が来なかったから何かあったのか心配で」
「心配する必要ないよ。揉めるのが嫌だったんでしょ? 来てくれなくて良かったじゃん」
それはそうだけど。何かおかしい……
「じゃ、出発するよ」
アクセルを踏んで、出発する車。あたしはサイドミラーで後ろを見つめたまま……
大和くんとデートに出掛けたのだった。
第10話:終わり
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