「ちょい待って。この試合が終わったら相手するから」 何の相手?話し相手?あーあ。彼女のあたしから誘うのは嫌だし。 ため息をつきながら虎太の本棚から漫画本を取った。 「あれ?」 その時に感じた違和感。 この漫画、巻数が逆に並んでる。先週見た時はきちんと並んでいたのに…… 「どうした?」 「別に」 女の勘ってやつ?怪しいと思ったあたしはゲームに夢中の虎太の背中を見ながら、本棚から数冊の漫画本を取り出した。 すると奥から小さな箱が出てきた。