「彼女の綾香がそんなこと聞く?」 あ、まだ真奈美はあたし達が別れたことは知らないんだ。……言わないほうがいいよね。ストーカー行為が加速しそう。 「告白しても断られて、番号も変えられて、完全に拒否られてるのにすごい執念だなって思って」 「……初めてだったの。虎太くんみたいな男の子……」 真奈美は遠くを見るような目で、幸せそうな笑顔で話し始めた。