「下僕になってまで、懺悔してたんだから。心は綾香にあったのはあたしの目から見ても分かってたけど。ま、別れたならもう関係ない話だけど。さ、食べよう! 今日はあたしがコーヒーおごってあげるから!」
「……ありがとう」
真麻に言われて、お弁当を広げて卵焼きを口に運んだ。心の浮気までされてなかっただけでも、あたしはよかったほうなのかな。
「あれ、虎太じゃん。すげー遅刻。どうせなら休めよ!」
――ドキッ
教室に鞄を持った虎太が入ってきて、遅い登校にみんなからいじられていた。
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